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地域経済ひたちなか市

店主が「先生」になる街。ひたちなかのまちゼミに見る、地域のお店の新しい価値

ひたちなか市で10月1日から31日まで「ひたちなかDEまちゼミ」が開かれます。店主が講師になる少人数講座で、講座中の販売はしません。値引きではない顧客接点の意味を、イバトコ編集部が考えます。

イバトコ編集部
値引きではなく、学ぶ・知る・信頼という順で店と客がつながる流れを示した図

01 / CONCLUSION

結論

ひたちなか市は2026年8月26日に更新した公式ページで、「ひたちなかDEまちゼミ」を2026年10月1日(木)から10月31日(土)まで開催すると案内しています。まちゼミとは、市の説明によれば「地元のお店の店主やスタッフが講師となって、役立つ知識を教えてくれる少人数制のミニ講座」です。受講料は不要(一部講座で材料費等)、申込は9月14日(月)から各店舗へ直接行います。市のページには「販売行為や営業行為は一切ありませんので、安心してご参加ください」と明記されています。この記事は講座一覧の紹介では終わりません。注目したいのは、**店が客に差し出しているものが商品ではなく知識だ**という点です。値引きでも広告でもなく、店主が持っている専門性そのものを入口にする。地域の店にとって、それが何を意味するのかを読み解きます。

02 / KEY POINTS

この記事でわかること

  • 開催期間は2026年10月1日(木)から10月31日(土)まで。1か月間にわたる
  • 会場は「まちゼミ実施店舗等」。1か所に集めるのではなく、各店舗で開かれる
  • **申込開始は2026年9月14日(月)**。チラシで講座を選び、受けたい講座の店に直接申し込む
  • 受講料は不要。ただし一部の講座では材料費等を徴収する
  • 対象は「どなたでも」(小学生以下は保護者同伴)
  • 市のページには「販売行為や営業行為は一切ありませんので、安心してご参加ください」と明記されている
  • 問い合わせ先はひたちなか商工会議所(029-273-1371)
  • **今回の参加店舗数・講座数は市のページに記載がなく**、チラシ(開催講座一覧)で案内される
  • 前回は2025年9月1日から30日に開催。日本商工会議所のサイトによれば、主催はひたちなか商工会議所で、36店舗が「きれい」「健康」「まなぶ」「つくる」「グルメ」「親子」「オンライン」の7カテゴリーで参加した

03 / WHAT HAPPENED

何が起きた?

ひたちなか市の公式ページ(2026年8月26日更新)によると、「ひたちなかDEまちゼミ」が2026年10月1日(木曜日)から2026年10月31日(土曜日)まで開催されます。市はまちゼミを「『まちゼミ(得する街のゼミナール)』は、地元のお店の店主やスタッフが講師となって、役立つ知識を教えてくれる少人数制のミニ講座です」と説明しています。開催場所は「まちゼミ実施店舗等」で、参加の流れは「(1)チラシを見て受講したい講座を選ぶ (2)受けたい講座のお店に直接申し込む (3)講座に参加する」の3段階です。申込開始は令和8年9月14日(月曜日)。受講料は不要ですが、一部講座では材料費等を徴収するとされています。対象は「どなたでも」で、小学生以下は保護者同伴です。市のページには「販売行為や営業行為は一切ありませんので、安心してご参加ください。」と記載されています。問い合わせ先はひたちなか商工会議所(029-273-1371)です。今回の参加店舗数と講座数について、市のページには記載がなく、チラシ(開催講座一覧)で案内されています。なお、日本商工会議所のサイト(2025年8月13日掲載)によれば、前回は2025年9月1日から30日にひたちなか商工会議所の主催で開催され、36店舗が「きれい」「健康」「まなぶ」「つくる」「グルメ」「親子」「オンライン」の7カテゴリーで参加しました。

04 / CHANGES

具体的に何が変わる?

参加を考えるなら、押さえるべき日付は開催初日ではなく**申込開始日**です。9月14日から各店舗が受付を始めます。少人数制なので、人気の講座は早い段階で埋まる可能性があります。会期の10月1日を待っていると選べない、ということが起こり得ます。申込先が市役所や商工会議所ではなく、**受けたい講座の店に直接**である点も特徴です。まちゼミの入口は、すでに店とのやりとりから始まっています。「販売行為や営業行為は一切ありません」という記載についても、正確に読む必要があります。これは**講座の場で物を売ったり契約を勧めたりしない**という約束であって、まちゼミそのものが商売と無関係だという意味ではありません。まちゼミは商工会議所が関わる商業振興の取り組みであり、店にとっては自分の店を知ってもらう機会です。売り込まれない場だからこそ安心して参加できる、という設計になっているだけで、店側に事業上の目的がないわけではありません。受講料についても、無料と言い切れない講座があります。一部では材料費等がかかるとされているので、申し込む前に各店舗で確認してください。今回の参加店舗数と講座数は、この記事の時点で公表資料から確認できていません。チラシ(開催講座一覧)でご確認ください。

05 / EDITORIAL VIEW

イバトコ編集部の解説

(以下は発表内容ではなく、イバトコ編集部による考察です。)地域の店が客を呼ぼうとするとき、選べる手段はそう多くありません。値引きをする。チラシを撒く。SNSに投稿する。どれも「商品を安く、広く知らせる」方向の打ち手です。まちゼミが面白いのは、その真逆をやっていることです。差し出すのは商品ではなく知識で、しかも売らない。値引きの弱点は、価格でしか比べられなくなることです。安いから来た客は、もっと安い店ができれば移ります。店の側も、値引き分を利益から削ることになる。短期の来店は作れても、店の価値は上がりません。一方、店主が20年かけて身につけた選び方や手入れの仕方は、他店が真似できません。それは**その人にしか出せないもの**であり、値札がつかないぶん、比較の土俵から外れます。ここで注意しておきたいのは、まちゼミをやれば売上が伸びる、という話ではないことです。市も商工会議所も、そうした効果を発表しているわけではありません。1時間の講座に来た数人が、そのあと客になるかどうかは分かりません。分かるのは、店主と客が**商品を挟まずに向き合う時間**が1か月間、市内のあちこちで生まれるという事実までです。それでも、この構造には意味があると思います。店を知る順番が逆になっているからです。ふつうは、商品を買ってから店主を知る。まちゼミでは、店主を知ってから商品に出会う。順番が変わると、その商品が「どこでも買えるもの」ではなくなります。イバトコにとっての宿題も、ここにあります。私たちは店の記事を書くとき、どうしてもメニューや商品の紹介が中心になります。けれど、読んだ人がその店を選ぶ理由になるのは、たぶんそこではない。**誰が、何を考えて、どうやって作っているのか。** その部分こそ、地域に蓄積された一次情報として記録する価値がある。まちゼミの構造は、それを思い出させてくれます。

06 / LOCAL IMPACT

地域への影響

(以下は発表内容ではなく、イバトコ編集部による考察です。)まちゼミが地域に効くとすれば、経路は店の売上だけではありません。ひとつは、店同士の関係です。前回は36店舗が7つのカテゴリーで参加しました。ふだん業種の違う店主が、同じ企画に名を連ねる。カテゴリーが「きれい」「健康」「まなぶ」「つくる」「グルメ」「親子」「オンライン」と分かれているのを見ると、美容室と食品店と教室が同じ紙面に並ぶことになります。競合しない店同士が横で知り合う機会は、日常の商売の中ではあまりありません。もうひとつは、街の歩き方が変わることです。会場は1か所ではなく、各店舗です。受講する人は、講座のために**行ったことのない店の扉を開ける**ことになります。前を通ったことはあっても入ったことがない店、というのは誰にでもあるはずです。予約して、時間に行って、店主の話を聞く。その一回で、その店は「知らない店」ではなくなります。1か月という会期の長さも、この形式に合っています。3日間のイベントなら一気に人が動きますが、1か月なら日常の中に散らばります。仕事帰りや週末に、ひとつずつ受けていける。街の中で少しずつ起きる変化のほうが、この取り組みには向いているのかもしれません。ただし、これらはすべて可能性の話です。今回の参加店舗数も、受講者数も、その後どうなるかも、公表資料からは分かりません。前回36店舗だったことは分かっていますが、今回の規模は未確認です。イバトコとして次にやりたいのは、実際に講座を開いている店主に、なぜやるのかを聞きに行くことです。

07 / FOR BUSINESSES

地域事業者への示唆

  • 参加する店舗:講座の中身より、終わったあとに何を渡すかで差がつきます。名刺でもチラシでもよいので、「次に来るときの入口」を用意しておくこと。売り込まないという約束は守りつつ、思い出してもらう手段は残せます。
  • 参加を迷っている店舗:教えられることがないと思いがちですが、店主にとって当たり前の判断基準こそ、客からは見えていません。選び方、手入れの仕方、失敗の避け方。日々の接客で繰り返し説明していることは、そのまま講座になります。
  • 他市町村の商店街・商工団体:まちゼミは全国で行われている形式です。ひたちなかは前回36店舗で実施しており、規模の目安になります。値引き型の販促と違い、原資が要らないのが特徴です。
  • 飲食店:試食や体験がしやすい業種です。ただし材料費が発生する場合は、申込時点で金額を伝えられる状態にしておくと、当日のやりとりがスムーズになります。
  • 地域の情報発信者:講座一覧はチラシとして配られますが、会期後に残る記録にはなりません。誰がどんな話をしたのかを書き留めておけば、その店の専門性が検索できる情報として地域に残ります。

08 / FAQ

よくある質問

いつ、どこで開かれますか?
2026年10月1日(木)から10月31日(土)までです。会場は1か所ではなく、市のページの記載では「まちゼミ実施店舗等」で、参加する各店舗で開かれます。
申込はいつからですか?
2026年9月14日(月)からです。チラシで受けたい講座を選び、その店に直接申し込みます。少人数制のため、開催初日を待たずに動くほうが確実です。
料金はかかりますか?
受講料は不要です。ただし市のページには「一部講座では材料費等を徴収」と記載されています。申し込む際に各店舗でご確認ください。
講座で商品を勧められませんか?
市のページには「販売行為や営業行為は一切ありませんので、安心してご参加ください」と明記されています。ただしこれは講座の場で売らないという意味であり、まちゼミが商業振興の取り組みであること自体は変わりません。店にとっては自分の店を知ってもらう機会です。
何店舗が参加しますか?
今回の参加店舗数と講座数は、市のページに記載がありません。チラシ(開催講座一覧)で案内されています。なお日本商工会議所のサイトによれば、前回(2025年9月)は36店舗が7カテゴリーで参加しました。
子どもも参加できますか?
市のページの対象は「どなたでも」で、小学生以下は保護者同伴とされています。講座ごとの条件は各店舗にご確認ください。

09 / SOURCES

情報源

掲載内容は公開情報をもとに編集しています。制度や運用は変更される場合があるため、行動前に公式情報をご確認ください。